Geminiの"スキル"作成・利用ガイド

Python入門教育向けに、Pythonのソースコードを生成する2つのカスタムスキルを作成する方法を解説します。


1. スキルフォルダの構成

こちらからSPD2Code-main.zipをダウンロードし、解凍すると、その中のPython/Gemini-skillフォルダに2つのフォルダがあります。それぞれ、SPD用と要件定義用の2つのスキルです。また、この説明用のHTMLファイルもあります。2つのスキルが、フォルダに分けて置かれているのは、どちらのカスタム指示も SKILL.md という同じ名前だからです。

spd-to-python-generator/            # SPDからのコード生成スキル
    SKILL.md                        # 全体の制御と変換ルールを定義する指示書
    spd-pattern-python-code.md      # SPDからPythonへの変換パターン集(知識ファイル)
requirements-to-python-generator/   # 要件定義からのコード生成スキル
    SKILL.md                        # 仕様書とコードの作り方を定義する指示書

各ファイルの役割


2. スキルの作成・登録手順

ウェブでGeminiを開いて、2つのスキルを1つずつ登録します。どちらのカスタム指示も SKILL.md という名前なので、スキルごとに新しいチャットを開いて作成してください。1つのチャットに両方のファイルを添付すると、どちらの SKILL.md かをAIが区別できません。

2.1 SPDからのコード生成スキル

spd-to-python-generator フォルダの2つのファイルをGeminiに登録し、カスタムスキルとして保存します。

  1. Geminiへのファイルのアップロード 新しいチャットを開き、SKILL.md と spd-pattern-python-code.md を2つともアップロードします。
  2. 登録の指示 チャット欄に以下のように入力して実行します。

    「アップロードした SKILL.md と、知識である spd-pattern-python-code.md を使って、SPDからPythonのコードを生成するマルチファイル構成のスキルを作成・保存してください。」

  3. 保存完了 AI側でシステムツールが実行され、いつでも呼び出し可能なカスタムスキルとして登録されます。

2.2 要件定義からのコード生成スキル

requirements-to-python-generator フォルダの SKILL.md をGeminiに登録し、カスタムスキルとして保存します。

  1. Geminiへのファイルのアップロード 新しいチャットを開き、SKILL.md をアップロードします。
  2. 登録の指示 チャット欄に以下のように入力して実行します。

    「アップロードした SKILL.md を使って、要件定義からPythonの仕様書とコードを生成するスキルを作成・保存してください。」

  3. 保存完了 AI側でシステムツールが実行され、いつでも呼び出し可能なカスタムスキルとして登録されます。

3. スキルの利用方法

作成したスキルは、日常の学習・開発作業の中で次のように呼び出して利用できます。

3.1 SPDからのコード生成

基本的な使い方

Geminiのチャット欄に、SPDを貼り付け、コードを生成するように依頼すると、自動的にスキルが呼び出されます。 main 用とその他の関数用など、複数のSPDをまとめて貼り付けてもかまいません。

プロンプト例:
「(SPDを貼り付けた後、)このSPDをもとに、Pythonのソースコードを生成してください」

期待される動作

  1. AIが自動的に SKILL.md の指示と、spd-pattern-python-code.md の変換パターンを参照します。
  2. SPDに未記入の部分(★ここにSPD を書く★ の行や、中身の無い枝)があれば、その関数・メソッドは生成せず、コメント1行で知らせます。
  3. SPDをファイル先頭のdocstringブロックに一字一句そのまま残し、その下に、規約に準拠した初心者向けのPythonコードを出力します。
  4. 識別子の誤記や見つからない名前があれば、コードの後の「生成後の報告」で知らせます。

3.2 要件定義からのコード生成スキル

基本的な使い方

チャットに、作成した要件定義(目的、入力、出力、処理条件、制約など)を貼り付け、仕様書の生成を依頼します。 仕様書が生成されたらその内容を確認し、次は、その仕様書をもとにコードを生成するように依頼します。

プロンプト例:
「(要件定義を書いた後、)この要件定義から仕様書を作成してください」
「(仕様書を確認した後、)この仕様書をもとに、Pythonのソースコードを生成してください」

期待される動作

  1. AIが自動的に SKILL.md の指示を参照します。
  2. 仕様書を作るときは、関数候補ごとに関数にするかどうかを判定してから、決まったテンプレート(概要/作成する関数の構成/入出力の仕様/処理の流れ/各関数の仕様/備考)で出力します。
  3. コードを作るときは、main() 関数と実行エントリ(if __name__ == "__main__":)を持つ、初心者向けのPythonコードを出力します。指示されていない処理は追加しません。