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本書の目的(「まえがき」から)

 本書は「わかりやすいJava 入門編」の次に読むオブジェクト指向の入門書です。入門編(16章まで)を終えた読者が、容易にオブジェクト指向の世界に入っていけることを最大の目標にしています。

 本書の着想は、2年ほど前、オブジェクト指向の理解に苦しむ学生との対話の中から生まれました。本書の中に展開した新しい説明ロジックや図解の方法は、その中で発見した成果です。本書の作成にあたって、この成果をさらに確実なものにするため、インターネット上でテスターを募って事前学習をお願いしました。期間は8カ月に及びましたが、寄せられた助言や要望を集約し、数回の書き直しを経て完成したのが本書です。

 ですから本書の内容は、おそらく、ほとんどの入門者にとって最もわかりやすいものであると確信しています。また、オブジェクト指向の仕組みに加えて、例外やデータ構造、マルチスレッドなど、関係の深い重要分野を解説に含めました。そのため、オブジェクト指向に基づくJava言語の全体像についても理解が得られるでしょう。

 以上のことから、オブジェクト指向がいまひとつよくわからないと悩んでいる人達にも、本書を読んでいただきたいと思います。オブジェクト指向の本質を会得して、うまく使いこなせるようになるはずです。例えば、アンドロイド用のプログラム作成など、応用へと進む十分な基礎力が得られるでしょう。

 

補足資料/解説(巻末に掲載)

1 printfの使い方
2 定数フィールドとは
3 Eclipseでのinterfaceの作り方
4 インタフェース定義の一般形
5 ファイルにデータを書きだす方法
6 ファイルのデータを読み込む方法
7 高速検索ができるHashMapクラスの使い方
8 列挙定数を使おう!

 わかりやすいJava  オブジェクト指向[入門]編 

Part1 基本的なオブジェクトを作る

オブジェクトを作って動かす  

オブジェクトを使いやすくする   

同じ名前で呼び出せるようにする   

Part2 オブジェクトの使い方を知る

参照はオブジェクトの分身  

参照型の使用パターンを覚える

Part3 オブジェクト指向をマスターする

継承してクラスを作る    

クラス階層をまたぐ機能を知る    

オブジェクト指向の方法を会得する    

オブジェクト指向の方法を実践する   

Part4 オブジェクト指向によるJavaの利点をマスターする

例外を使いこなす    

データ構造の効用を知る        

マルチスレッドで並行処理を行う   

4 スレッド間での値の受け渡しを理解する